パルスサーベイの設問例20問|Googleフォームで月1回

梅雨前の不調を放置しない。2026年のハイブリッド職場に潜む隠れ五月病を検知するパルスサーベを解説した記事のアイキャッチ画像。中小企業向けの人事・組織の実務情報 組織づくり

中小企業のパルスサーベイは、毎月同じ5問を聞き、テーマを決めて1〜2問を足す形で十分です。ツールを入れなくても、Googleフォームで月1回・3分で答えられる調査が作れます。この記事では、固定の5問とテーマ別の15問、合わせて20問の設問例を載せています。

対象は、従業員30〜150名ほどの会社で、社員の不調や退職の兆しを早めにつかみたいあなたです。パルスサーベイとは、短い質問を高い頻度でくり返し聞いて、社員の状態の変化を見る調査のことです。

パルスサーベイは「月1回・5問・3分」で始めます

項目おすすめ理由
頻度月1回週1回では回答が雑になり、四半期に1回では変化を見逃す
設問の数固定5問+テーマ別1〜2問3分以内で答えられる量にする
回答の形式5段階+自由記述1問数字で推移を見て、理由は自由記述で拾う
道具Googleフォーム+スプレッドシート無料で始められ、集計も自動になる
見る人社長と人事担当(直属の上司以外)上司への不満も書けるようにする

ストレスチェックとの違い|年1回の義務と、月1回の自主的な確認

ストレスチェックパルスサーベイ
目的高ストレス者を見つけ、医師の面接につなぐ状態の変化を早くつかみ、職場の手当てにつなぐ
頻度年1回月1回など、会社が決める
義務従業員50人以上の事業場で義務(50人未満の事業場も2028年4月から義務化)任意
結果の扱い本人の同意なく会社は個人の結果を見られない会社が見て、1on1や配置に生かす

年1回のストレスチェックだけでは、春に不調を抱えた社員に、翌年まで気づけないことがあります。パルスサーベイは、ストレスチェックの代わりではなく、その間の11か月を埋めるものです。

毎月聞く固定の設問5問

毎月同じ質問を聞くから、変化が分かります。この5問は、途中で言い回しを変えないでください。

No.設問回答見る理由
1今月の仕事の量はどうでしたか1:とても少ない〜5:とても多い4以上が続く人は、負荷が偏っている
2今月、仕事でやりがいを感じた場面はありましたか1:まったくない〜5:とてもあった下がり始めると、退職の兆しになる
3困ったときに相談できる人が職場にいますか1:いない〜5:何人もいる2以下は、孤立している可能性がある
4この1か月、体調はどうでしたか(睡眠・疲れ)1:とても悪い〜5:とても良い2以下は、すぐに声をかける
5今、会社や上司に伝えたいことがあれば書いてください自由記述(任意)数字に出ない理由を拾う

テーマ別の設問例15問|毎月1〜2問を足します

固定の5問に加えて、月ごとにテーマを決めて1〜2問を足します。半年で、すべてのテーマを一巡できます。

テーマ設問例
仕事の量と時間残業は予定した時間に収まっていますか/仕事の優先順位は分かっていますか/休みたい日に休めていますか
職場の人間関係チームの中で意見を言いやすいですか/ほかのメンバーから助けてもらえていますか/気になっている人間関係の問題はありますか(自由記述)
上司との関係上司は自分の仕事を見てくれていると感じますか/上司との面談は役に立っていますか/上司に相談しにくいことはありますか(自由記述)
成長と評価この1か月で新しくできるようになったことはありますか/自分の評価の基準が分かっていますか/今の仕事を1年後も続けたいと思いますか
会社への信頼会社の方針は自分に伝わっていますか/会社は社員の声を聞いていると感じますか/友人にこの会社で働くことを勧められますか

「自分の評価の基準が分かっていますか」で低い点が続く場合は、サーベイより先に、評価制度の伝え方を見直す必要があります。

Googleフォームで作る5つの手順

  1. フォームを作る:固定の5問を「均等目盛(1〜5)」で作り、5問目だけ「段落」にする。
  2. 記名か匿名かを決める:30名未満の会社は、匿名にしても回答から人が分かりやすい。記名にして、見る人を社長と人事担当に限ると決めて伝える方が、正直な回答が集まりやすい。
  3. 毎月の送信日を決める:Googleフォームには定期送信の機能がない。毎月第1営業日に、メールやチャットでリンクを送る予定をカレンダーに入れる。
  4. 回答をスプレッドシートにつなぐ:フォームの「回答」からスプレッドシートを作ると、毎月の回答が自動で1行ずつたまる。
  5. 結果を見る時間を決める:締め切りの翌営業日に15分。下の基準に当てはまる人だけを拾う。

結果は「2点下がった人」から見ます

あなたが毎月見るべきなのは、平均点の上下より一人ひとりの変化です。その方が、手を打つべき人を早く見つけられます。次のどれかに当てはまる人には、1週間以内に面談を入れます。

  • 前月より2点以上下がった設問がある
  • 「体調」が2以下
  • 同じ設問で、3か月続けて下がっている
  • 自由記述に、具体的な困りごとが書かれている

面談では、サーベイの点数を本人に突きつけないでください。「最近どう?」ではなく、「この1か月で、いちばん時間を取られている仕事は何ですか」のように、具体的な事実から聞きます。

あわせて読みたいサーベイで気になった社員と話すときに使える、1on1の質問例40問

福岡で従業員30〜150名の会社の組織づくりに関わっていると、退職の申し出の2〜3か月前から、仕事量とやりがいの点数に変化が出ていたケースによく出会います。毎月同じ質問を聞き続ける意味は、ここにあります。

よく起きる失敗:回答しても何も変わらず、3か月で回答率が半分になる

よく起きるのは、サーベイを始めたものの、結果を社員に返さないケースです。最初の月は90%近く集まった回答が、3か月後には40%台まで落ちます。社員から見ると、答えても何も変わらない調査に時間を使う理由がありません。

毎月、全体の結果と「今月はこれをやります」という対応を1つ、全員に返してください。対応が小さくても、返し続けることで回答率は戻ります。

あわせて読みたいサーベイの結果を職場の手当てにつなげる、組織づくりの考え方

パルスサーベイを始める前のチェックリスト

  • 固定の5問を決め、言い回しを変えないと決めた
  • テーマ別の設問を、半年分の順番で並べた
  • 記名か匿名か、結果を見る人が誰かを社員に伝えた
  • 毎月の送信日と締め切りを、カレンダーに入れた
  • 「2点下がった人」などの、面談を入れる基準を決めた
  • 結果と対応を全員に返す日を決めた
  • ストレスチェックとは別のものだと、社員に説明した

あわせて読みたいサーベイで見えた「やりがい」の低下を、エンゲージメントの観点から立て直す方法

ここから先は、会社の人数と職場の形で設計が変わります

この記事の20問は、オフィスと現場が近い、従業員30〜150名の会社を前提にしています。シフト勤務が多い職場、拠点が分かれている会社、すでに評価面談や1on1を回している会社では、聞く頻度と設問の選び方が変わります。サーベイの結果を評価や配置にどこまで使うかも、社員への伝え方を含めて決める必要があります。あなたの会社でどう組み立てるかは、今の面談の仕組みと合わせて一緒に考えられます。

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パルスサーベイの設問設計から、結果を活かすアクションフローの構築、産業医連携の仕組みづくりまで、中小企業向けに実践的な支援を行っています。

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  • ハイブリッド勤務の導入後、組織の一体感や従業員の状態管理に課題を感じている経営者

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ご相談は完全無料・売り込みなし。まず「自社の状態を整理したい」という段階でも歓迎です。


著者プロフィール

野村 幸太(のむら こうた)/株式会社クリアマネジメント 代表

株式会社あしたのチームで福岡支社の立ち上げに参加し、広島・福岡の支社長、西日本エリアマネージャーを歴任。8年間で200社を超える人事評価制度の構築・運用を支援しました。2022年に福岡でクリアマネジメントを設立し、従業員30〜150名の中小企業を中心に、人事評価制度・組織づくり・採用・AI活用を支援しています。

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